改良住宅家賃改定案 僅差で可決
昨日(6月29日)は、夜9時半まで本会議がありました。今議会の重要案件の一つである改良住宅家賃改定関連議案の採決をめぐり、僅差での採決が予想されたため、記名投票を5回行い、時間がかかりました。賛成19、反対18でした。私たちはこの議案に賛成し、その理由も本会議で述べました。
改良住宅は公営住宅の一形態で、同和事業の一環として建設され、市内には605戸あります。劣悪な住環境を改善するために建てられたもので、従来からそこに住んでいた住民のための住宅です。この点が一般の市営住宅と異なる点です。家賃は収入に関係なく11,600円の定額で、駐車場使用料、共益費などの住民負担もありません。また空家募集も地区内募集であり一般公募ではありませんでした。
しかし、同和行政の根拠となる国の法律がなくなって13年経過し、さらに収入に応じた家賃(応能応益)制度を採用することが妥当との「奈良市改良住宅家賃等検討委員会」の答申が出されて7年経過していることから、改善が求められていました。
家賃が上がることは住民の皆さんにとっては負担が増えますが、共産党市議団は従来から不公正な同和行政のの速やかな終結を求めてきたこと、他の市営住宅との均衡をはかる必要があること、激変緩和措置が取られていることなど総合的に判断し、賛成しました。