1月29日、厚生消防委員会が行われました。今回は奈良市の「子育て支援策」「高齢者福祉施策」「みどりの家」について質問しました。
子育て関連については、子育てしやすい環境の整備について、特に経済面での支援策について質問しました。全国では、多子世帯の保育料について、2人目や3人目以降の保育料を無料にしている自治体が増えており、鳥取県でも低所得世帯での2人目無料を実現しています。全国の事例に学び、奈良市でも思い切った施策の実現を求めました。また、奈良市が小規模保育を実施する事業者を選定する際に、一般の会社法人(株式会社等)も対象とすることとしたことを受け、利益を生み出さなければならない一般企業と、福祉としての保育事業とは相容れず、保育の質の低下につながるのではと、進む民間委託に対し見直しを求めました。奈良市は待機児童がいることは認めながらも、今後の保育所の設置については小規模で対応し、対象事業者についても、厳格に審査するとしながらも民間企業等も対象としていく旨の答弁でした。
高齢者福祉では、入浴補助券について、従来の制度に変わり新設された「ななまる入浴券」はポイントカード制度を利用する形となっているが、引き替えには1000ポイントと高齢者にとって難易度が高く、もっと広く利用してもらうためにも、ポイントの引き下げを求めました。また、家に風呂がない高齢者に対しては、福祉の観点から支援を行うべきだと、制度の創設を求めました。奈良市は、ポイントの引き下げについては、しばらく利用状況を見ていく、風呂のない方への補助については、他市の事例を見ながら検討したいとの回答にとどまりました。
「みどりの家」は、左京の総合福祉センター内にある施設で、障がい者の方などにたいして、無料で鍼灸治療を行っています。しかし、この施設が民間委託されるという計画があり、無料診療の存続や施設の存続について不安の声が寄せられていました。障がい者で高齢、低所得な方にとって、ここでの治療は大変助かっているとのことで、今の形態での運営を求める声があがっており、奈良市に対策を求めました。