東部地域の上下水道の民間委託=コンセッション方式
2016年 8月 22日(月) はれ
3月議会で「企業局(水道局)」が提案してきた「東部地域の”上下水道施設における官民連携事業”=上下水道コンセッション方式」については、議会での採決の結果「反対多数」として否決されました。
日本共産党奈良市会議員団は「今回の提案は、総合計画にも、水道事業の中長期計画にもなく、議会にも、市民にも突然の提案です。しかも基本方針も示されず、いきなり実施方針策定の条例案を出してくるなど、余りにも拙速と言わなくてはなりません。
収支見通しについても施策を積み上げたものではなく、新会社に15年間で17%の経費カットを期待しているにすぎません。不採算地域でありながら民間企業が関心を持つのは、企業局が持つ水道事業運営のトータルなノウハウを得ることが目的であり、水をビジネスと捉える企業に事業展開のフィールドを提供する狙いがはっきりしました。命の水の供給は、あくまで公営企業が担うべきと考えます」と反対理由を述べたところです。
それ以降、企業局は「12月議会で再提案」と表明し、現在、月ヶ瀬・都祁地域などを中心として東部地域で「自治会を対象に”説明会”を開催」するなど、執念を持って取り組んでいることが明らかになりました。
同時に、東部地域の選出議員を個別に招いて「説明会」も開催していることも・・・・。
問題は、3月議会で「否決」されたのは、「議会・市民の理解・認識がたりなかった」のではありません。
企業局が提案してきた内容が、市民生活からみて納得できるものではなかったからにほかなりません。
にもかかわらず、12月議会に向けて当初提案とはほとんど変わらないものを地域に説明していること、さらには、議会全体の問題であるにもかかわらず、「東部地域の議員」だけを「対象に」していることは見逃すことはできません。
必ずや、議会の「批判」を浴びることになるでしょう。
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■ 当面の奈良市議会日程(委員会含む)
● 9月議会(決算議会)の予定
8月26日(金) ・内示会
9月 2日(金) ・開会日
7日(水) ・本会議(代表質問)
8日(木) ・本会議(一般質問)
9日(金) ・本会議(一般質問)
13日(火) ・決算委員会(〜16日の「金」まで)
16日(金) ・決算委員会
20日(火) ・決算委員会市長総括質疑
23日(金)か26日(月)のどちらかが閉会(最終日)