ゴミ焼却場建設について、奈良市より説明を受けました
ゴミ焼却場(クリーンセンター)建設問題
広域化の勉強会に奈良市が参加
大型施設の建設はゴミ減量の流れに逆行も
老朽化した奈良市の環境整美工場(焼却場)の建設が課題となっています。これまで奈良市は、中の川地域を候補地として移転建設計画を進めてきましたが、地域住民のみなさんの強い反対等から計画は白紙になっています。
そこで奈良市は、現地建て替えとあわせて、大和郡山市・生駒市・平群町・斑鳩町の5市町での広域化について検討する勉強会に参加し、先日、その中間報告書がまとめられました。
報告書では、5市町で発生するゴミの量は一日580tと見積もられていますが、これを処理できる施設は県下最大級、近畿圏では鶴見区や八尾市の施設と同規模となります。国の補助金獲得の為には、ゴミ発電などの熱源利用システムの導入も求められます。しかし、このような熱源を利用する施設にした場合、ゴミを燃やし続けなければならず、今後、人口減少やゴミ減量の取組が進めば、大きな施設では「燃やすゴミが足りない」という事態にも陥りかねません。
私たちは、焼却場の建設は必要と考えますが、その前提として、現在奈良市で取り組まれている分別・リサイクルなどのゴミ減量のさらなる追求で、排出するゴミの量を減らして行くことが重要です。その上で、最小限の規模の施設にすることで周辺環境への影響も最小限に抑えることも可能ではないかと考えています。
広域化での施設建設地は、中町周辺か?
中間報告書では、広域化で施設を建設する場合、5市町の人口の重心となる場所への建設が必要だと述べられています。そして、その場所として、中町を中心とした図が示されています。具体的に候補地が示されたわけではありませんが、今後の進展によっては地域でも大きな議論となることも予想されます。