定例の団会議
通常は月曜日ですが、昨日は「体育の日」で祝日のため、今日になりました。
団会議では冒頭「綱領教室」(●著書 志位和夫 = 新日本出版社)を学んでいます。
昨年11月から始めた学習は、すでに1巻を終え、現在第2巻に入っています。しかし、前回の学習は8月25日。9月議会の対応で中断していました。
市議全員で輪読をすすめながら、感想を出し合う…。そんな形で進めています。
市議団には市民の方から様々な相談が持ち込まれます。一緒に解決にあたる中で議員として市民の方から学ぶことがよくあります。たとえば次のような事例です。
89歳の母親を自宅で介護する60代の夫婦の方から、「香芝市では特別障害者手当の制度があると友人に聞いたが、奈良市にはないのですか」という相談がありました。訪問してみると、要介護5、障害2級の寝たきりのお母さんをご夫婦で介護されていました。
議員団の本棚から特別障害者手当に関連する制度解説の本を探し出し、障害福祉課にも問い合わせるなどして調べた結果、この方の場合、該当するのではないかと思い、一緒に窓口に行き、申請の手続きをとっていただきました。審査の結果、該当すれば月26,000円の手当が支給されることになるはずです。
特養などの施設入所や3か月以上の入院中は対象外ですが、重度の障害のため、在宅での日常生活において常時特別の介護を必要とする20歳以上の方が対象です。障害等級や介護度と深い関係はありますが、等級や介護度によって自動的に決まるものではありません。この手当の基準に沿って医師が見立てた意見書が必要です。また所得制限はありますが、寝たきりで全面的な介護が必要な方なら対象になる可能性が高いと思いました。
あまり奈良市がこの制度の存在を熱心に広報していないこともあるのか、500人程度しか利用されていないこともわかりました。
8月11日日、市議会・観光文教委員会が開かれました。今期、わが党議員団は小川議員と私(北村)が委員です。それぞれ質問に立ちました。
小川議員は、リニア新幹線の奈良市への中間駅誘致問題、市立小中学校の通学バス補助について質問。
リニア問題では、奈良市への中間駅(新駅)設置によって、短時間で奈良を訪れる人が増え、周辺地域への重要な交通結節点になり、近畿の東の玄関口になると、市は「メリット」と考える点だけを強調。その根拠は不明、新駅設置に伴う市の財政負担額も示されていません。性急に駅誘致に突っ走っている、奈良市の姿勢は異様です。既存の新幹線の耐震化こそ緊急課題、駅誘致の中止を求めました。
私からは、小学校教科書採択について、学童保育(バンビ―ホーム)について、学校施設へのエアコン整備について、若草山モノレール建設計画について質問しました。
学校施設のエアコン整備について。地球温暖化で、暑さもこれまでとは異なり厳しい。国の「学校環境衛生基準」によれば、子どもたちに負担をかけない最も学習に望ましい条件は「夏期で25〜28℃程度」。県内のある自治体の調査では、7月の午後の教室は平均32℃と聞いており、こうなればとても集中して勉強できません。
奈良市の小中学校の普通教室の設置率が、全国・奈良県の状況よりも低く、わずか5.1%であることが判明しました。設置率にばらつきがあり、近畿だけをみても、今年4月1日現在、京都府68.1%、滋賀県50.3%、大阪府48.0%、兵庫県36.4%、和歌山県20.0%で、奈良県の6.1%は桁違いに低く、奈良市はそれよりも低い状況です。
エアコン設置は待ったなしと迫ると、市教委は「設置の研究を行なう必要性について認識している」と腰の引けた答弁でした。
党の県議団とも力をあわせて、エアコン設置に道をひらいてゆきたいと思います。(文責・北村)
文責・市議 井上まさひろ
消費税が17年ぶりに増税され、4月1日から8%になりました。私たちは低所得ほど重い負担になると批判し、中止を求めてきましたが、そのことを実感する事例に接しました。
一つは赤旗編集部からの問い合わせです。4月4日付の読者の声欄に掲載予定の奈良県在住の85歳女性の投稿の内容について確認の電話が私の携帯に入りました。要支援2(要介護ではないので保険の対象外)でこれまで介護タクシーを利用していたが、初乗り運賃が540円から650円と値上げされたというものです。遺族年金が減らされたのに、消費税負担は増え、どうして生きていけばようのかと怒りの投書です。知り合いの介護事業所に聞くと、介護報酬が上がったので、うちでは介護タクシーの運賃は上げていないが、上げる事業所もあるとのことでした。
もう一人は電話帳で共産党の番号を調べて消費税の増税の怒りを訴えてきた生活保護世帯の女性です。私が折り返しその女性に電話すると切々と窮状を教えてくれました。「昨年の8月に続き、4月から保護費が1500円下がった。食べ物を節約し、体重が減ってきた。お湯をためると水道代が高くつくので年中シャワー。ファンヒーターは風呂上りだけしか使わない。クーラーはあるが電気代がかかるので真夏でも使えない。扇風機で暑さをしのいでいる。貧乏人は死ねというのか。もう一度生活保護費が減らされるというのは本当か。民主党に期待して知人にも支持を広げてきたが、増税をしたのでもう支持しない」というものです。
街頭で宣伝や署名をしていると「しかたがない」、「もう決まったこと」とあきらめムードもありますが、10%への再増税は年内にも決断するとしています。8%は10%への一里塚に過ぎません。声を集め、引き続き運動をすすめましょう。